天恵丸の船長シーサン(SEA-SON)が日々の思いを綴ります。
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風の呼び方
大波
本当に久々の更新です。いつの間にか冬を感じる様子になって、季節は順調に移り変わっていますね。地球温暖化などと言って不安感を煽っていますが、私はちょっとだけ疑問符。確かに人間の繁殖(繁栄)は地球を覆う癌のように無機質で破壊的ですが、植物や動物の圧倒的な再生力を見ると、不安に思う前にちょっとだけ共存の道を選べば事済むような気がします。写真はずいぶん前の10月、沖合の熱帯低気圧が台風18号に変わったときのもの。思わず発達して予想外の大波となりました。自然は侮れませんよ!
さて、このとき漁師が使う風の名前が話題に上がりました。強風が吹くナライ、イナサはよく聞きますが、その他についてはあまり知りませんでした。そこでちょっと調べてみたら
北…マキタ
北東…キタ
東…マオギ
南東…イナサ
南…ミナミ
南東…ニシミナミ
西…ニシ
西北西…シカマ
北西…ナライ
が、よくある風の名前でしたが、漁師は、場所や地方によって風の名前を数十も使い分ける事があったようです。手漕ぎの小舟で漁をしていた頃には風の向き一つで生死を分けることもあったでしょう。言葉と言うのは生活に密着して発達し、また廃れていくものと実感しました。そして、言葉と共に自然に相対する智恵も失われてしまう気がして、ちょっと寂しくもあり、大いに残念でもありました。
自分は、少しでも肌で自然を感じるために、今日も沖に出ることとしましょう!
みなさんも、たまには沖に出てこの季節の爽やかな風に吹かれてみませんか?

魚を釣ること
先日、友人のご家族を船に乗せ釣りをしました。そのお子さんが、こんなことを言うのです。ちょっと当たりが遠のくと「なんで釣れないの?」そして誰かが釣ると「あっちがいい。」。まるでテレビゲームでもやっている感覚のようです。
船長は、「お魚だって生きてて、人間に釣られたくないんだから、まじめにやらないと釣れないよ!」と諭しました。
そう言えば、大人の釣り人でさえ、ちょっと釣れないと“ここには魚が居ない”などと宣う方がいます。そんな大人には何も言いませんが、釣りについて考える機会は、本当は大人にこそ必要かもしれません。
そこで改めて考えると、釣りを覚えると言うことは、その魚たちの習性を把握して、実際に釣り上げることですから、考えに入れなければいけない要素は、実にたくさんあることになります。例え一つの種類の魚にしても、その魚の釣れる季節、場所、水深、何を食べるか、どう食べるかなどがあります。そして、それに合わせた餌や仕掛けを用意しなければなりません。さらに言えば、同じ魚でも成長段階で居る場所や習性が変わってくるので大変です。
海の条件も一定ではありません。天候や潮の流れ、水温や潮の澄み具合など、釣れるのに適した条件が整うことの方が珍しいかもしれません。
そう考えてみれば、一匹の魚を釣り上げるためには、相当の努力を必要とすることが判ります。
釣りとは、見えない海の中の魚の居所を探り、釣れる条件を探して魚に挑戦することです。人事を尽くしてもなお、叶わない方が普通かもしれません。
釣りをすることで自然と接し、生き物を通して“生きる”ことを子どもに伝えられるような大人になりたいと、改めて思った瞬間でした。
海の出来事
龍宮
海に接していると、命に関わるような色々な出来事に出逢います。
先日も、近くの貸ボート屋から出たボートが行方不明になり、漁師たちが捜索に出ました。行方不明になるくらいですから、天気は最悪。大雨で100m先も見えません。カッパを着ていてもびしょ濡れです。結局は近くでは見つからず、遠く伊東(15km位先)から夜になって連絡があったようでした。漁師が沖に出ないような日に遊びに出るような非常識な人間の捜索でも、漁師は船を出し無料で捜索するのです。
漁師の間では、アクシデントはお互い様で、助け合う慣例があるので、一般の海難救助もボランティアで行われます。本来は海上保安庁が救助に当たるのが筋でしょうが、人命に関わること故、一番近くでその海を良く知っている漁師が出ていくことになります。公的にも、海難救済会と言う会に漁師が所属し、その任に当たると言う形になっています。
漁師は、毎日自然と相対して、生き物の命を扱っています。それ故に敬虔な気持ちも持っています。年に数回は海の神様にお祈りを捧げ、豊饒を感謝し、海に消えた命を鎮魂します(写真、本年の龍宮祭)。
人は、空も飛べませんし、水中を自由に泳ぐことも出来ません。便利な道具を使っているとつい忘れがちですが、自然の中で身一つになればか弱い存在です。海に出る時にも、くれぐれもそのことを忘れずにいたいものです。
family fishing
家族釣り
先週、14日の日曜日に釣りの初心者5名で仕立てたいと、予約が入りました。どんな方々かと思っていたら、お母さまと、その御子息夫婦2組と言う組み合わせでした。家族で釣りをしようなんて、なんか麗しくて、船長、嬉しくなりました。
男性二人は釣りの経験はあるものの、女性陣は初めて。どんな釣りを楽しんで頂こうか、プランは内に秘めつつ、10時出航。朝方カマスの試し釣りで入れ喰いだったので、まずは浅場で道具の使い方の練習も兼ねてサビキ釣り。日が高くなってカマスが口を使わず、空振り。予想はしていたので、早々に次のプランのメジマグロ狙いに。ソウダガツオが入れ喰い、メジマグロもそこそこ釣れました。ガンガン引く手応えに皆さんちょっと興奮!?さすがに入れ喰いに飽きた頃、タイ狙いに変更。タイが即1尾釣れましたが、さすがに続かず、しばし静かな時間。そこで場所を変えてアジ狙い。ちょこちょこアジが釣れ、その間になんとカンパチが!初心者の方で早々に飽きてしまうかと思っていましたが、4時までバッチリ色んな釣りを楽しんで頂きました。釣果は、トロ箱2杯!(写真+1箱)
お子さんも含めた家族釣り、大歓迎です!手ぶらでお出かけ下さい!
ワラサ
ワラサ
回遊魚の季節がやってくると、港は俄然活気づきます。特にワラサは人気の釣りものですが、真鶴沖で爆釣というニュースが入り、毎日朝から大変賑わっています。我が天恵丸にも“ワラサ釣れてますね!”と予約が入ってきます。釣果はと言うと、先週末は入れ喰い状態でしたが、最近はちょっと落ち着き気味に。。残念ながら0〜2,3尾と言う状態です。さすがに連日釣られるとワラサも賢くなるのか、口を使わなくなるようです。それでも昨日の午後船で良い結果が出た船があったようですから、ワラサ君の気分によってはいけそうで期待したいものです。
しばらくは続きそうなワラサ、ちょっとギャンブルチックですが、型が見れるだけでもという奇特な方お待ちしています!
大きさは3kgが平均ですが6kgも出たようです。味は脂が乗って最高に美味しいですよ!
珍魚
ブリモドキ
福浦の海には、かなり面白い魚が寄ってきます。以前も定置網にメガマウスと言うサメ入って、世界でも数例しか生きて捕獲されたことがないとかでニュースになりました。
写真の魚も、先日お客さんが釣ったものですが、見たことも無かったので調べてみたら「ブリモドキ」別名(英名)パイロットフィッシュと判りました。
Wikipediaによると、熱帯の外海に広く分布・生息するアジ科の魚で、サメなどの大きな魚の周りを取り囲んで泳ぎ、共生に近い習性を持つとのこと。古代ギリシャでは。船の周りに現れるこの魚が港への帰路を案内してくれていると信じてパイロット(水先案内人)フィッシュと呼ばれるようになったとか。漁場に案内してくれると言う説もあるらしいから、大漁間違いなしでしょうか?

ヒラメ
ひらめ
梅雨になって、ハッキリしない天気が続きます。雨が続くと晴れ間が恋しくなりますが、沖釣りは、日差しを避けることが難しいので、晴天の日より曇りの方が楽なのは確かです。あまり暑いのは勘弁して欲しいですが、夏好きな私としては、海の上の涼しい風を受けながら船に揺られるのも楽しみです。
さて、これからの夏の釣りものと言えば、イサキ、アジ、アオリイカ、カサゴ、シロギスです。今のところ、カサゴ、シロギスは良い釣りが出来るようになってきました。シロギスは、数、型共に期待出来ますし、相変わらず良型のカワハギが混ざります。アジは、型の良いのを釣ろうと思うと夕まずめに限ります。ゆっくりと出船し、シロギスやカサゴをやって夕方アジを釣るパターンも良さそうです。小アジやイワシ、シロギスを釣って端物でヒラメ狙いも面白いです。「夏ヒラメはネコも食わない。」などと言いいますが、それほど味が悪い訳ではありません。夏は浅場に寄って来ていますので釣れやすいようです。ゆっくり目の出船も承りますので、のんびり午後釣り、いかがでしょうか?
春は豊かな海
アジ
先日のお客さんの釣果です。一人あたり、アジが20〜30cmの型で10尾程度(専門に狙えば40はいったと思います)プラス、大サバが満足行く数釣れました。リレーでシロギス、どうにかツ抜け。外道に良型のカワハギ、ホウボウが出ました。
今日は一人のお客さんでシロギスを狙い、30匹程度。カワハギが28cmが2枚混じりで良型計6枚。ホウボウ40cm含む5尾。大サバ1つ。それに大アナゴ60cmが釣れてびっくりしました。
この時期、どの魚も腹に卵を持っていて、産卵の季節です。釣ってしまうのは忍びないですが、生存競争に打ち勝って、うまく生まれて育って帰って来て欲しいものです。
ゴールデンウイーク
春告魚
ゴールデンウイーク真っ盛り。どのようにお過ごしでしょうか?天気に恵まれた日が続く予報だったのが、意外に低気圧が発達したりして、海の上では波風に苦労する日々ではあります。釣り船は、皆さんがお休みな時に働く職種ですから、この期間は結構忙しいのですが、天候に振り回され気味。やっぱり気候変じゃありませんか?
それでも季節は確実に移り変わり、春真っ盛り?海も突然賑やかになりました。そして、いろいろな釣り物が出てきます。写真、良い型の黒メバルが揚がりました。春告魚とも言い、この季節の代表格です。海の中にはイワシが溢れ返り、それを追ってサバが押し寄せています。このサバ、40cm程の大サバで、子を持っていて大変美味しいです。釣るのは簡単、群れを見つければ入れ食いです。ムギイカも釣れています。初島では良い型のイサキが揚がっているようです。そして、今日はシロギスも良い手応え!1時間程で10尾以上釣れました。やっと海の生き物も活発になって、釣りも楽しくなってきましたよ!
ムギイカ
ムギイカ
ムギイカが福浦沖で釣れているので、試し釣りに行ってきました。2才の息子も一緒にお手伝い。早くも漁師修行?です。4時間程度でしたが、こんな感じで釣れました。息子は、釣りをするより船を漕いでいる方が多かったですが、帰ってからママにイカを釣った!と報告し、それなりに沖は楽しかったようでした。
ムギイカは、刺身にすると最高!そのまま丸のままでも食べられそうなほど柔らかく、甘い味がしました。イカ好きなママは、「こんなイカが食べたかった!」とご満悦でした。
しばらくは、福浦沖で釣れそうです。イカさんちょっと気まぐれでムラがあるようですが、美味しいムギイカ、新鮮なものを食べられるのは釣り人の特権です、ぜひ遊びに来て下さい。
それと、初島でイサキの調子が上がって(30cm前後が20尾前後)来たようです。次回は試しに行ってきます。