天恵丸の船長シーサン(SEA-SON)が日々の思いを綴ります。
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魚を釣ること
先日、友人のご家族を船に乗せ釣りをしました。そのお子さんが、こんなことを言うのです。ちょっと当たりが遠のくと「なんで釣れないの?」そして誰かが釣ると「あっちがいい。」。まるでテレビゲームでもやっている感覚のようです。
船長は、「お魚だって生きてて、人間に釣られたくないんだから、まじめにやらないと釣れないよ!」と諭しました。
そう言えば、大人の釣り人でさえ、ちょっと釣れないと“ここには魚が居ない”などと宣う方がいます。そんな大人には何も言いませんが、釣りについて考える機会は、本当は大人にこそ必要かもしれません。
そこで改めて考えると、釣りを覚えると言うことは、その魚たちの習性を把握して、実際に釣り上げることですから、考えに入れなければいけない要素は、実にたくさんあることになります。例え一つの種類の魚にしても、その魚の釣れる季節、場所、水深、何を食べるか、どう食べるかなどがあります。そして、それに合わせた餌や仕掛けを用意しなければなりません。さらに言えば、同じ魚でも成長段階で居る場所や習性が変わってくるので大変です。
海の条件も一定ではありません。天候や潮の流れ、水温や潮の澄み具合など、釣れるのに適した条件が整うことの方が珍しいかもしれません。
そう考えてみれば、一匹の魚を釣り上げるためには、相当の努力を必要とすることが判ります。
釣りとは、見えない海の中の魚の居所を探り、釣れる条件を探して魚に挑戦することです。人事を尽くしてもなお、叶わない方が普通かもしれません。
釣りをすることで自然と接し、生き物を通して“生きる”ことを子どもに伝えられるような大人になりたいと、改めて思った瞬間でした。
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